知識拡張競争の時代に問われる大学人の見識

摘要

日本の大学のどこに問題があるのか．個々の事象の表層だけをみていたのでは，問題の解決策を見出すことはできない．日本の大学には日本の社会の本性が現われている．それは何で，どのような問題を生んでいるのか，根本的に考えてみる必要がある．そこから導かれるのは，大学人には世界に通用する普遍性のある見識をもつことが求められているということである．