H. pylori除菌治療

摘要

胃がん大国であるわが国は，Helicobacter pylori (H. pylori)感染者への除菌治療が一般診療で普及している。 2013年のH.pylori感染胃炎への保険適用後は，除菌治 療回数が前年の2?2.5倍に増加した。それに伴い，H. pylori驗率も年々減少傾向を認め，現在は日本国民全 体の30?40%にまで感染率が低下しており，今後も欧 米諸国と同様に低下し続けると予想される。現在，わが国では，プロトンポンプ阻害薬（PPI)もし くはカリウムィォン競合型酸分泌抑制薬〔ボノプラザン (VPZ)〕と，一次除菌治療はァモキシシリン（AMPC)/ク ラリスロマイシン（CAM)の組み合わせ，二次除菌治 療はAMPC/メトロ ニダゾール（MNZ)の組み合わせが保険適用となっている。