2023年5月28日(日)~6月2日(金)の会期で、「第18回固体酸化物形燃料電池国際シンポジウム(18th International Symposium on Solid Oxide Fuel Cells(SOFC-XVIII))」が米国マサチューセッツ州ボストンで開催された。この国際シンポジウムは、その名のとおりSOFC関連の技術に焦点を当てたもので、米国電気化学会(Electrochemical Society)と日本のSOFC研究会の共同で開催されている。1989年から始まり、2年ごとに、北米、日本、欧州の順に行われている。今回のSOFC-XVIIIは北米開催であったが、直近のシンポジウム開催地を振り返ると、前回2021年がコロナ禍のためにオンライン、2019年が日本の京都、2017年が米国ハリウッドでの開催であり、日本参加者からすると6年ぶりの海外でのシンポジウムとなった。開催地であるボストンは米国東海岸部に位置し、緯度は42度(札幌と同じくらい)、会期となった5月末と6月初旬においては、過ごしやすい気温と湿度である。ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が市内にあり、一大学問都市であると同時に、米国では歴史のある街として趣のある建築物が多く存在している(図1)。会期中は晴天に恵まれ、快適なコンデイシヨンの中でのシンポジウム開催となった。1つだけ、ボストンの物価高に加えての円安には頭を抱えた。ハンバーガー1個2,000円、ラーメン1杯3,000円という物価事情に、毎日財布を靦き込んだことが思い出の1つである。
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