アジア水環境パートナーシップについて

摘要

21世紀は「水の世紀」といわれ，地球規模で水問題が顕在化し，その解決が重要な課題であると世界的に認識されている。 水環境分野における国際的な動向で主要なものとしては，「国連持続可能な開発委員会（Commission on Sustainable Development）（以下，「CSD」とする。 ）」，「国連水と衛生に関する諮問委員会」である。 まず，CSDであるが，1992年6月に開催された国連環境開発会議（地球サミット）におぃて採択された「アジェンダ21」において，「ハイレベルな「持続可能な開発委員会」を設立すべき」とされ，同年12月の第47回国連総会で，地球サミットのフォローアップの着実な実施をレビューし，今後の行動計画を策定するための機関を設立することが決定されたもので，1993年の経済社会理事会において，同理事会の機能委員会として正式に設立されたものである。