αΞNの3体構造とΞNの相互作用

摘要

ΞNの相互作用を決めることは原子核物理の重要な課題のーつです。実験と理論の両側で相互作用を調べる多様な努力が施されています。実験側ではIRRADDY、KISO eventでΞを含むハイパー核がが見つかりました[1]。実験結果からΞN相互作用が平均的に引力であることが分かるだけで、核力のどの成分が一番束縛に寄与するかのような具体的な情報を得るには不十分でした。核力のスピン、アイソスピン依存性のような具体的な性質を調べるためには、多様なΞハイパー核が必要になります。そこで、本研究ではA=6のΞハイパー核に注目します。核をαΞNの3体問題にして、ガウス展開法を使い、基底状態の束縛エネルギーと粒子間距離を計算しました。