集中連系型太陽光発電システム実証研究の概要

摘要

我が国では太陽光発電（PV）システムを2010年まで に482万kW導入するという目標が掲げられており，現 在，太陽光発電新技術等フィールドテスト事業をはじめ とする多様な導入支援策により，その目標達成に向けた 努力が続けられている。 このようなPVシステムの急速な普及拡大の過程におい て，PVシステムが特定の配電系統に局所集中的に導入さ れること（集中連系）が予想され，この場合には，電圧 上昇による出力抑制（図1参照）や系統への影響等の顕 在化により，さらなる普及拡大の制約となる可能性がある。 このため，独立行政法人新エネルギー・産業技術総合 開発機構（NEDO技術開発機構）では，PVシステムの 円滑かつ健全な普及拡大に資するため，平成14年度から 「集中連系型太陽光発電システム実証研究」を開始する こととなった。