在来鉄道騒音測定マニュアル

摘要

新幹線鉄道については，1975年（昭和50年）に環境基準が制定され，沿線における測定方法が示されたが，在来鉄道はその約20年後，「在来鉄道の新設又は大規模改良に際しての騒音対策の指針について」（1995年（平成7年）12月）の中で，騒音の評価とともにその測定方法が示された。この指針は，1988年（昭和63年）に開通した津軽海峡線や瀬戸大橋線の沿線で顕在化した騒音問題に対する対策の反省から，騒音問題を未然に防ぐための当面の指針として定められた。しかし，指針で示された測定方法は基本的な考え方のみで，かつ既設の在来鉄道はこの指針の対象外であったため，その後も既設の在来鉄道の騒音測定は地方公共団体ごとに手順や方法が異なる状態が続いていた。