持続可能社会に向けた「モノづくり」：第16回 ライフサイクル戦略

摘要

前回は、図表－1の「ライフサイクル設計」を示した。大雑把に言って上から順に、設計すべき製品ライフサイクルの現状分析（現状の製品·ライフサイクルの分析）、設計目標の策定（ビジネス目標の策定、環境目標の策定、提供価値の決定）、戦略の作成（ライフサイクル戦略の作成）、戦略の実現方法決定（製品設計、プロセス設計）、評価（ライフサイクル評価）、そして、評価で目標を達成できると判断されれば、実システムの実現へと進む、という流れになっている。もちろん、評価結果が目標に対して不十分ならば前の段階に戻って設計案（製品、および、そのライフサイクル）を修正するし、各ステップの中でも繰り返し修正作業を行う。この辺りは、通常の製品設計と同様である。