7-2．微小粒子圧壊力測定装置「NS-A100」

摘要

粉体を構成する個々の粒子の力学的特性は，粉砕，分級，混合，充填，圧密，成形などの諸操作やハンドリングにおける粉体の挙動を特徴づける重要な評価指標である。通常，固体材料の特性は，引張り，圧縮，曲げなどいわゆる材料試験によって評価されるが，粉体粒子の場合にはこれらの一般的な試験法の適用が困難であるため，もっぱら単一粒子に圧縮力を負荷したときの挙動から特性を知ることになる。実際の測定における強度評価は平松らによって提案された式がよく用いられている。また，JISには数10μmから数1OOμmのファインセラミックス顆粒，および数μmから数10μmの微小粒子についてそれぞれ規格が制定されている。σ=2.8p/πd~2（1）ここで，σ：圧壊強度，P：圧壊に要した荷重（試験力），d：粒子径。