滅菌不要素早くできる美白因子の快速スクリーニング法開発の試み

摘要

多くの美白化粧品は,メラニン生成を抑え,しみ,そばかすを防ぐもので,従来の美白因子のスクリーニングは,「メラニン合成細胞のメラニン合成能の阻害効果」にて検定物質の効果を判断していた.この方法では以下の 3点が必要で,各々のステップには時間と手間とがかかっていた.①メラニン合成阻害を判定するために数日間検定物質と細胞とを培養した後に,メラニン合成量の測定を行う必要がある.②数日間の細胞培養を行うために,検定する試料には試料ごとに試料を破壊しない形での滅菌操作を行わなくてはならない. ③メラニン合成量を光学的に測定するために,抽出と吸光度測定という生化学的な操作を行う必要がある.