ケーブルラックの電気的接続について

摘要

ケーブルラック（第1.3.1図）は，ケーブル配線用の支持材であり，施工の容易さ，配線の融 通性，経済性などにより幅広く使用されている。ケーブルラック工事そのものは，『電気設備技術基準の解釈改正20170803保局第1号平成 29年8月14日付け』（以下『電技解釈』という。）では直接規定された条項はないが，ケーブルエ 事として『電技解釈』第164条（ケーブル工事）および「内 線規程JEAC8001-2016 (以下『内線規程』という）。」の 3165節（ビニル外装ケーブル配線，クロ口プレン外装ケー ブル配線又はポリエチレン外装ケーブル配線）に記述がある。ケーブルラックの接地工事は，『内線規程』3165節8条 接地（対応省令：10，11条）に仕様が明示されており，原 則として使用電圧が300 V以下の場合はD種接地工事，300 Vを超える場合はC種接地工事により，接地工事をしなけれ ばならない。