防食樹脂ライニング施工技能者の国家検定制度: その必要性と現在の実施状況

摘要

樹脂ライニング工業会は1966年に創立され，今日まで38年間にわたり業界の親睦はもとより，品質・信頼性の向上および技術の発展，樹脂ライニングの各種の規格基準の制定など，国や社会に貢献することを目的に活動してきた。創立の当初より「国家検定試験」は行うべき活動として認識されていた。 それは，福井大学の繊維関係の某教授が，しかるべき機関で発言し，論文にも発表したと言われていたからである。 しかしこうした事業活動を行うには，なにかのきっかけとでも言うべきものが必要であり，そのまま時間は経過していた。