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研究論文水環境中に残留する水田施用農薬のPolar Organic Chemical Integrative Sampler (POCIS)とグラブサンプリングによる時間加重平均濃度の比較

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摘要

本研究では,環境水中に残留する水田施用農薬の時間加重平均濃度(TWAC)の測定手法としての極性有機化学物質集積サンプラー(POCIS)の適用性を検証した。琵琶湖流域の3水田群(2.8?70ha)と1つの流入河川で7~?21日間,除草剤2成分と殺菌剤1成分を対象にPOCISの浸漬と高頻度グラブサンプリング(2回日~(-1)以上)を同時に行った。POCIS法とグラブサンプリング法のTWACには高い相関関係があり,その差が0.5?2.0倍の範囲に14データセット中11データセットが含まれた。採水頻度を1,2,3,4,7日毎と仮定したグラブサンプリング法とPOCIS法でTWACを比較した結果,採水期間中の濃度変動が小さいデータセット(CV≤100%)では7日毎以上のグラブサンプリングでPOCIS法と同等の結果が得られたが,採水期間中の濃度変動が大きいデータセット(CV>100%)で必要であった採水頻度は3日毎以上であったと考えられた。

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