管路更生工法について

摘要

現在，上水道の普及率は97.9%（平成28年度末)，下水道の普及率は78.8%(平成29年度末)であり，特に古くからインフラの整備が始まっている大都市ではいずれも100%もしくは100%近くに達している。すなわち，そこに暮らすほとんどすべての住民が上水道，下水道というインフラを使用して日常生活を送っているてとになる。これら上下水道は一般的に河川などから取水し，浄水場で净水処理を行った後に各家庭や工場などに届けている。また様々な用途に使用した水は下水処理場などに送られ，浄化された後に河川や海に放流される(一部，処理されずに河川に放流される場合もある）。この河川=>浄水場=>水の使用者=>下水処理場=>河川·海という水のサイクルは，太陽エネルギーによって，水の蒸発→雲→上流への降雨のサイクルで完結する。その際，前者のサイクルの中で「=>」で記載した部分は水を運ぶためのパイプが主役となる。