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ウィルス共進化:偽遺伝子としての内在性RNAウィルスエレメント

机译:ウィルス共進化:偽遺伝子としての内在性RNAウィルスエレメント

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摘要

RNAウィルスは複製過程でDNAの形態をとる必要はなく , RNAのみで複製サィクルを完結する. 一方で.1970年代以降から.RNAウィルス感染細胞内にRNAウィルスに由来するDNA断片が検出 されることが知られていた.さらに,21世紀に入り,真核生物のゲノムにはレトロウイルス以外の RNAウィルスに由来する遺伝配列が存在することも明らかとなってきた.これらRNAウィルスに由 来するDNA配列は,転移因子であるレトロトランスポゾンが持つ逆転写機構を介して作られると考 えられている.内在性RNAウィルス配列の多くは.真核細胞におけるプロセス型偽遺伝子と同じ機 構で形成されるが,感染細胞においてRNAウィルスの"偽遺伝子"が作られる意義については明ら かではない.著者らは,一本鎖マイナス鎖RNAウィルスであるボルナウィルスに由来する内在性ボ ルナウィルス様エレメント(Endogenous bornavirus-like elements: EBLs)を発見し,哺乳動物ゲノ ムにおけるEBLsの多様性と生理的機能について研究を行ってきた.EBLsの解析は,宿主とボルナ ウィルスとの攻防と共存の歴史をひも解く手段を私たちに与えてくれる.本項では,哺乳動物ゲノム に存在する内在性RNAゥィルス配列.特にEBLsの機能についての知見を概説するとともに,生命 進化におけるRNAウィルス内在化の意義について考察を行いたレ、.

著录项

  • 来源
    《ウイルス》 |2020年第1期|49-56|共8页
  • 作者

    朝長啓造;

  • 作者单位

    京都大学ゥィルス、再生医科学研究所ゥィルス研究部門RNAウィルス分野;

  • 收录信息
  • 原文格式 PDF
  • 正文语种 日语
  • 中图分类 微生物学;
  • 关键词

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