今，環境教育は: 現状の様々な取り組みと本学会の役割

摘要

水環境教育（WEE21）研究委員会は，日本水環境学会員の水環境研究の専門性を水環境教育に活かしながら，教育機関や環境NGOなどの水環境保全や環境教育の実践をしている方々への専門知識の提供を図り，環境教育実践のための情報整備に貢献するため，1995年に発足し，ほぼ10年間活動してきている。環境教育の取り組みは，1990年代から進められてきたが，ここ数年，環境教育に関して新しい動きが見られる。 「環境保全活動・環境教育推進法」が議員立法により2003年に制定され，2005年から，「国連持続可能な開発のための教育の10年」が始まる。 WEE21では「やってみよう環境教育! みんなでつくる環境目標」という本を2004年に出版した。 この出版物の活用方法を含めた会の今後の歩む道を探る必要性も出てきた。 そこで本シンポジウムでは，現状の環境教育のあり方を含め，WEE21がこれまで掲げてきた活動目的がどこまで達成されてきたのか，そしてWEE21が今後如何に進むべきか，について検討した。 発表件数は5件あり，その内容の趣旨は次の通りである。