省エネ工場をつくる：第5回（最終回） 溶融炭酸塩形燃料電池による発電システム

摘要

溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)は、運転温度が約650℃と高温で発電効率が高く、高温の排熱が有効利用できることから、小型から大型の発電設備として広い分野に適用できる。 また、CO{sub}2排出量の抑制やNO{sub}xなどの大気汚染物質がほとんど排出されないため、環境にやさしい次世代の発電システムとして期待されている。 燃料として天然ガス、LPGなどの化石燃料や、下水汚泥·家畜糞尿·食品残渣·生ゴミなどから得られる消化ガスを使えることから、循環型社会の構築にも貢献できる。