ポストゲノム時代に高まるバイオ自然言語処理への期待：バイオ自然言語処理最新事情 2.バイオ研究者からのバイオNLPへの期待 a）遺伝子変異データベース構築のための情報収集と抽出の現状

摘要

遺伝子の変動性（疾患原因変異と多型）と表現塾についてのデータベースMutationViewを構築してきた．現在，ゲノム塩基配列言売み取りが完了して，さまざまな公的データベースが構築されて資料を提供していることもあり．コンピュータによる遺伝子構造データの自動作成は可能である．一方，疾患と変異のかかわりをデータベース化す看ためには．変異の詳細以外にも，症状などの患者情報等多岐にわたる情報をデ⊥タとして構築することが必要となる，現状では，これらの情報は，主に発表済み論文から収集，抽出しているが，使用専門用語の冗長性や階層性などの問題に対処する必要性から，もっぱら研究者の手作業によって進めている．本稿では情報処理，計算機科学の専門家による支援の可能性を少しでも開くために，收集レているデータの種類，性質，情報元などを整理し，「手作業」．の内容も分析してみたい。