スピーカ呈示による超高周波音(Very High Frequency sounds:VHF音)の可聴閾値計測では,頭の位置や向きによって聴取音圧が大幅に変化するため,閾値計測の正確さを疑われる場合が多い.VHF領域の閾値計測の正確性を担保するには,頭の位置や角度による聴取音圧の変化の程度を明らかにする必要がある.そこで,2種類のHATSを用いて,超音波領域を含む10kHz~22kHzで,音の呈示方向を変えた場合の聴取音圧を計測し,比較した.結果として,頭部形状と耳介形状がそれぞれ聴こえに大きな影響を与えることが確認できた.
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