リアルタイムシミュレータを用いた2次元静磁場形状最適化ツールの検討

摘要

このような観点から，著者らは，電磁界シミュレーションを駆使した最適設計作業において，最適化プロセスに積極的にユーザがかかわり，形状最適化の途中段階が常に把握でき，かつ，必要ならその場でやり直しもできるような対話型の最適設計環境の開発を目途し，マイクロ波空洞の形状設計を例止，FDTD法リアルタイムシミュレーションツールを提案し，Visual C++により開発したツールソフトにより，その実用性を示した．すなわち，図1のように，数値シミュレーション作業の一連の流れにおいて，プリプロセス，ソルバー，さらにポストプロセスを一体化させることにより，対話的なシミュレーションツールを用いた形状最適化の方法を検討した．本稿では，最適設計が利用されるその他の応用例として，対話型の静磁場解析ツールの検討を行ったので報告する．