掘らずに路面深くまで空洞探査—AI解析で効率化図る

摘要

道路の陥没は、年間約1万件発生しており、大きな社会問題となっている。陥没の主な発生原因は、図-1に示すような地下ィンフラに起因して発生する空洞である。陥没を未然に防ぐためには、このような地下空洞を陥没前に発見して補修することが重要である。空洞の発見は巡視等による目視調査では難しいため、非破壊で地中の空洞を探知できる路面下空洞調査が行われている。この調査には、空洞探知能力が高い地中レーダ装置を搭載した探査車両が使われており、一度の業務発注で数10～数100 kmの範囲を点検することが可能である。