秋田県との訴訟で「全面勝訴」

摘要

大王製紙と秋田県が長年争っていた工場誘致に係る訴訟で、本年5月26日付で大王側全面勝訴の判決を東京地裁が下した。 これにより同社は、秋田県に担保として差し入れていた預金証書（合計55億6，600万円）の返還を要求する考え。 この訴訟は1988年、秋田県・市から同社に工場誘致に係る提案があり、その後89年、90年に秋田県・秋田市と秋田進出に係る覚書、基本協定書を締結。 しかし92年、地元住民により県・市に対し「工業用水道事業への公金差し止め」「産業廃棄物処分場設置差し止め」を求める住民訴訟が提起され、97年3月に県・市の実質敗訴判決が下された。