果樹の気象災害と対策

摘要

果樹生産は、春、夏、秋、冬のいずれも大きな気象災害のリスクから免れられない産業です。しかし、よく「天災は忘れた頃にやってくる」といわれるよろに、毎年同じ気象災害に遭遇するわけではなく、数年に一度、あるいは一生に一度といったレアな周期でやってきます。しかし、時にはどのよろな気象災害があるか、対策は何か、といったことを確認しておくことも必要です。農研機構では、これまで大きな果樹の気象災害が起きてしまった際に、被害調査や対策のとりまとめを行ってきました。それらの報告書の一部を、ホームページにて「果樹の災害対策集」として公表しており、今後も掲載数を増やしていきたいと考えています。これらは、被害が差し迫ったとき、また被害を受けてしまったときにご覧いただくとして、本小論は、余裕のあるときに、点検の意味で読み流していただければと思います。