和牛上物は伸び悩み、スソ物に集中か 豚は供給不安で底堅い展開、低価格志向強まる

摘要

4月の牛枝肉価格は、まん延防止措置が全面解除 となり、GWに向けた期待感から活気づいたスター トを切った。しかし、生活必需品の値上げに加え、 長引くウクライナ情勢の影響で世界的な食料不足に よる高騰が懸念されていること、記録的な円安の進 行が消費の足を引っ張った。高級品ほど動きは弱い 状況で上昇基調は続かず中だるみをみせた。一方、 豚価は、需要は鈍化傾向にあるものの全国出荷頭数 が前年実績を下回って推移したこと、輸入チルド ポークの供給不安から下げ幅は比較的小さかった。 春の行楽需要などが見込まれる時期だが、生活必需 品が相次ぎ値上げされる中、消費マインドは冷え込 み、大型連休の手当てが動き始めるまでは460-480 円で保ち合った。