第3回次世代森林産業展FORESTRISE2022

摘要

第3回次世代森林産業展FORESTRISE2022は， 2022年9月14日-16日に東京ビッグサイトで開催 された（写真1,2)。FORESTRISEとは，森林 資源を共通の基盤とする川上の林業から，…中の 林産業，川下の木質バイオマスまでを包括的な一 つの産業として捉えたフォレストビジネスを表す FORESTと，〔太陽などが〕出る，昇る〔人が〕 立ち上がる，起きる〔数量が〕±曽.える〔価格が〕 上がる，上昇する〔物事が〕始まるの意味を表す RISEを組み合わせた造語であり，日本の森林産 業の再生，活性化を願って組み合わせた展示会の 名称である1>。新たな思考とテクノ口ジーで林業 の景色を変えることを目的とした林業の最新技術 が集結する国際見本市である。林業DX実現に向 けて次世代テクノ口ジーの利活用を提案するとと もに，事業拡大に向けたビジネスチャンスを創出 することと，ビジネスを加速させる場所のみなら ず，山や木に関わる様々な立場の方々がネット ワークの輪を広げるための場所，異業種同士の出 会いにより思わぬ化学反応や交流,連携が生まれ る場所として，森林産業全体のより良い発展に貢 献するための展示会である。主催は産経新聞社で あり，林野庁をはじめ，オーストリア大使館商務 部，フィンランド大使館商務部，森林研究.整備 機構，各林業関連団体，各森林,木材関連学協会 等が後援している。9月14日は1,125名，15日は 1,102名，16日は1,206名と3日間計3,433名の来場 があったと開催事務局より報告されている。木材 保存分野と直接的な関係はないかもしれないが，川上から川下までの産業構造の変革に資する新し い技術の展示が多数あったので情報提供する。ま た，筆者らはこの産業展において，セミナー「ユー ザ一が語る丨素材生産におけるICT導入の実際」-StanForDをべ一スとした林業システムは日本 に必要か？-を開催した。この中で「StanForD と林業DX」と題した基調講演を行い，伐採現場 の最前線で活躍されている素材生産業者の代表や現場をサボートする地方公共団体や森林組合の職 員とのパネルデイスカツシヨンを公開した。山側 における新しい情報活用の動きも紹介する。