日本木材学会組織と材質研究会2022年夏期研究会 「国産早生樹（新）時代に向けた材質研究」に 参加して

摘要

日本木材学会組織と材質研究会が主催する 2022年夏季研究会「国産早生樹（新）時代に向け た材質研究」が令和4年7月13日にオンラインで 開催された。今回の研究会は，森林総合研究所の 児嶋美穂氏が中心となり企画されたものであり， 「早生樹」をテーマとした研究会としては，2011 年に同研究会に所属する九州大学の松村順司氏に より企画された「早生樹最前線！」に続くもので ある。2011年の研究会の開催から約10年が経過し たが，この間，日本における早生樹林業も注目を 集め，実際に早生樹の植林，木材利用の検討がな されるようになってきた。このような状況の中で， 早生樹林業により得られる木材の効率的な利用を 考える場合に，材質研究の果たす役割は大きいで あろう。本研究会は，川上から川下，海外の事例 も含めて様々なII点から早生樹について5名の演 者が話題提供したものである。著者は，演者の一 人として講演を行ったが，他の演者の講演内容も 含めて内容を報告したい。