连载研究所めぐり第10回75年にわたり空?海?大地の変化を見続け、自然災害や気候変動に対峙する気象研究所: 気象庁気象研究所の概要と研究展望

摘要

気象研究所は気象庁の技術基盤の研究開発を担う機関である。豪雨、台風、竜卷、降雪など様々な気象現象と、大気中を浮遊する微粒子(エーロゾル)や温室効果ガスの動き、海水温、海面水位、海氷、海流の変化や、海の大循環による熱や物質の動き、大気と海の相互作用、それらと深く関わる地球温暖化?気候変動、そして地殻変動と地震、津波、火山噴火といつた地球科学の幅広い分野を対象に、観測?解析技術の開発?改良、実態とメカニズムの理解、そしてスーパーコンピュータを使つた予測性能の向上や情報の応用などを目的に、様々な研究を実施している。それらの成果は、気象庁の業務や地球科学の発展を通じて、日々の暮らしの安全?安心の向上に役立っている。