クリニカルクエスチョンロコモ?フレイルに対する機能性宇宙食の効果?可能性は？

摘要

ロコモティブシンドローム（ロコモ）は，運動器（骨，関節，筋肉，神経）の障害により， 要介護のリスクが高い状態になることと定義されている.厚生労働省が実施している健康日本21(第二次）では，高齢者の対策として，ロコモを認知している国民の割合を17.3% (平 成24年度）から80% (令和4年度）に増加させることを目標としている「健康づくりの ための身体活動基準2013」においては，ロコモゃ認知機能の低下リスクを低減することが できる運動?身体活動が推奨され，その基準値が策定されている.一方，フレイルは，加齢 とともに心身の活力が低下し，生活機能が障害され心身の脆弱性が出現した状態と定義され ており，低栄養，ロコモおよびサルコぺニァなどがその要因とされてる.厚生労働省が定め る日本人の食事摂取基準（2020年版）では，初めてフレイル予防も視野に入れて策定され た.また，健康日本21(第二次）では，低栄養の高齢者(BMK18)の割合（平成22年 度17.4%)の増加を令和4年度に22%以下に抑えることを目標としている.