巨脾に対する脾動脈バルーン閉塞下用手補助腹腔鏡下脾摘術

摘要

腹腔鏡下脾摘術は1992年に報告され，現在広 く普及したが，脾重量1,000 g以上の巨脾では， 腹腔鏡下脾摘後の合併症が有意に高くなる.脾 腫に対するoptionとして用手補助腹腔鏡下脾摘 術（HALS)が報告されている.当科では 1999-2012年に脾腫を伴う肝硬変症例に対して interferon治療，肝細胞癌治療の目的に脾摘を 228例施行した.手術術式は2005年以降，腹腔 鏡を導入し，2013年1月までに腹腔鏡下脾，(HALSを含む）を101例施行した.