陸上自衛隊編

摘要

陸上自衛隊が装備する火器は、その使用方法によって小銃、拳銃などの個人装備火器、部隊装備の機関銃、無反動砲、迫撃砲、榴弾砲、高射機関砲などに分類される。変遷を見ると、小火器は当初、旧陸軍の99式小銃、米軍のM1小銃、A6、A4、A1機関銃を使用していたが、その後、日本人の体型に合わせ、高性能化された64式小銃、62式機関銃に移行。昭和57年度からは11.4mm拳銃は9mm拳銃に更新され、平成11年度には空挺部隊指揮官などの自衛戦闘用に9mm機関拳銃の調達を開始。令和2年度には9mm拳銃の後継として独·ヘッケラーコッホ製の「9mm拳銃SFP9」の調達が開始された。平成元年度からは64式小銃の更新近代化用として89式5.56mm小銃、令和2年度にはその後継として「20式5.56mm小銃」の調達を開始。機関銃では平成5年度から62式機関銃の後継として、口径5.56mmで軽量の機関銃MINIMI、14年度からは対人狙撃銃の調達が開始されている。当初は米軍から供与されたものが主だったが、その後、主要装備品の独自研究開発に着手し、国産化による装備の近代化を果たした。