首都圏バイオネットワーク平成23年度産学連携セミナー「腸管免疫とヘルスケア～新しい製品化技術の糸口を求めて～」

摘要

本セミナーは首都圏バイオネッワークのバイオベンチャー企業等を対象とし、新しい機能性食品等の製品化技術の産学連携オープンイノベーションを期待して企画された。次世代シーケンサーの登場、腸内細菌フローラのメタゲノム等のオーミクス解析技術の著しい進展、プロパイオテイクスの機能効果メカニズムの解明、腸管免疫細胞の機能究明、ならびに腸内細菌の関与に関わる疾病等の因果関係等が急速に明らかにされつつある現状を踏まえて、産学問のオープンイノベーションを促進する施策の一環として2012年3月15日に開催したこのセミナーでは、約70名強の参加の下、腸内細菌フローラのメタゲノム解析の第一人者である東京大学大学院服部正平先生、プロパイオテイクスの機能効果メカニズムを学術的に初めて解明された（独）理化学研究所大野博司先性、腸内細菌と腸管免疫細胞であるTh17細胞および取eg細胞との相互作用機序を明らかにした東京大学大学院本田賢也先生、ならびに脳に発症する多発性硬化症が腸内細菌によって引き起こされる自己免疫疾患であることを解明された（独）国立精神?神経医療研究センター山村隆先生の4名にご講演いただいた。