女子大生における月経前症候群の実態と今後のアプローチ

摘要

女性には約28日を1周期とする月経周期がある。 周期性の存在は女性の生物学的特性で，妊娠や出産を含めた女性の健康維持において重要であり，月経は閉経前女性にとって切っても切れない関係にある。 月経は女性にとって不快な痛みが伴う。 加えて，月経前においても周期的に愁訴を呈する女性も少なくか一。 この症状を月経前症候群（premenStrualsyndrome，以下PMS）というが，月経開始の3－10日前から始まる精神的，身体的症状で月経開始とともに減退ないし消失する症候群1）と定義されている。 症状は150種以上報告されており，精神的あるいは身体的症状が月経周期に伴い，特に排卵期以降に周期的に現れる。