汚泥量調整機構2方式　研究報告書#12539;要約版まとむ【資源循環センター】ミル破砕#12539;高温微生物　技術専門委で検討後、10月以降に適用開始へ

摘要

集排汚泥の発生量を調整（減量）し、農地還元の需要変動などに対応する、汚泥量調整機構（旧称：汚泥量調整技術）の実用化に向け、民間企業11社と8方式の技術について共同研究開発を進めている社団法人地域資源循環技術センター（旧・日本農業集落排水協会）は、実証試験をすでに終えている6方式のうち、2方式（ミル破砕、高温微生物）の共同研究報告書（要約版）をこのほど取りまとめた。 汚泥量調整機構は、物理・化学的手法によって強制的に可溶化（再基質化）した汚泥を、曝気槽に返送し生物化学的に酸化分解することで発生汚泥量を調整する技術。 季節的な需要変動などへの対応という本来の目的に加え、汚泥の処分量・処分コストの削減が図れることもあり、集排施設への適用を望む声が会員市町村から多く寄せられているという。 今後は、学識経験者などで構成される専門委員会で全方式共通の技術資料を取りまとめるほか、ミル破砕方式と高温微生物方式については、9月までに各方式ごとの技術資料をそれぞれ作成し、10月以降の実施設への適用開始を図る構えだ。