犬の消化管間質腫瘍(GはT)に 対する分子標的療法

摘要

消化管間質腫瘍(Gastrointestinal stromal tumor ： GIST) は,消化管の筋肉層に存在する力ハール介在細胞由来と考え られている未熟な間葉系細胞に由来する粘膜下肉腫である。 人のGISTでは80~95%で免疫病理組織学的にKITが陽性で あることから"，犬や猫のGISTの確定診断にもKITの免疫病 理組織学的検査が用いられている。KITはdiT遺伝子に コードされる受容体型チ口シンキナーゼであり，人のGISTで は75%でc-fflT遺伝子の変異が確認されている"。犬のGIST でもRT-PCR法によつてrf/T遺伝子のエタソン-11の変異は 73。 9%に認められたと報告されている2 > 。そこで，人と同様に 犬のGISTにおいてもチロシンキナーゼィンヒビタ一（TKI) による分子標的治療薬が治療薬として注目されている。