犬の原発性上皮小体機能亢進症

摘要

原発性上皮小体機能亢進症（Primary hyperparathyroidism: PHP）とは,上皮小体（副甲状腺）の過形成 腺腫 または腺 癌によってパラトルモン（PTH）が過剰に分泌される病態で ある。犬のPHPのうち上皮小体腺癌によるものは全体の4-7%とまれであり,ほとんどの症例は過形成または腺腫によ るものである。画像診断上孤立性の小結節状の形状である限 り,これらの病理組織学的な区別は臨床上重要ではない（診 断 治療 予後において一般にこれら3疾患は同等に扱われ る）。