緑内障眼に発症した硝子体黄斑牽引症候群に対する 硝子体手術

摘要

［症例］:74歳，女性. 既往歴:両原発開放隅角緑内障に対して点眼加療中 （プロスタグランジン点眼，β-ブロッカー点眼，炭酸脱 水酵素阻害薬点眼）.右眼:線維柱帯切除術および白内 障手術の同時手術歴あり（7年前）.左眼:白内障手術歴あり（7年前）. 初診時所見：矯正視力:右眼（0.4 × sph - 5.0 D () cyl -1.5D Ax130°）,左眼（0.8 × sph - 4.5D () cyl - 2.0D Ax30°）. 眼圧：右眼14 mmHg,左眼15 mmHg. 細隙灯所見:前眼部異常なし，眼内レンズ挿入眼. 眼底所見:高度近視性黄斑部網脈絡膜萎縮,近視性コ ーヌス，緑内障性視神経障害. 現病歴:徐々に進行する左眼視力低下の精査加療目的 に初診された.左眼眼底所見上，高度近視性黄斑部網脈 絡膜萎縮,近視性コーヌス，そして緑内障性視神経障害 を認めた（図1）.眼軸長は28.9mmであった.