5月のTFT液晶パネノレ価格は、テレビ用に続いてIT用の上昇にも加速がついた。特に20~30インチの大型モニターの価格上昇が顕著。台湾AUOは1~3月期にゲーム&カーブドモニターの出荷が前年比で3倍近く拡大し、ノートPC用を含めて顧客によっては依然として10~30%の供給不足があると説明。AUO、イノラックスともに4~6月期の平均売価は2桁の上昇を見込んでおり、依然として強気だ。一方で、調査会社D S C Cは5月第1週の米国のテレビ販売が前年同期を下回ったと報告しており、そろそろ巣ごもり需要にも一服感が出てくるのかもしれない。とはいえ、価格上昇が続く現状から、液晶各社の4~6月期はまれに見る好決算になりそうで、営業利益率が2割を超えるところも出てきそうだ。
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