INPEXは油·ガス価高で増益石油、ガスとも販売数量は減少

摘要

国際石油開発帝石（INPEX）の2008年度第2四半期達意決算（2008年4月1日～9月30日）は売上高が1,874億円増の7,416億円、営業利益が1,778億円増の5,037億円、経常利益が1,578億円増の4,794億円、四半期純利益が230億円増の1,040億円の増収増益であった。 円高と販売数量減がマイナス要因に作用したものの、原油と天然ガス価格の高値推移がプラス要因に働いた。 期中の販売数量は原油が前年同期比4,670千kl、10.9％減の38,301千バレル、天然ガスが4,734百万立方フィート、2.3％減の197,349百万立方フィートといずれも減少したが、売上金額では原油が1,203億円、33.6％増の4,780億円、天然ガスが653億円、35.6％増の2,489億円といずれも大きく増加している。 海外生産原油売上げの平均価格は前年同期比68.0％高の1バレル116.73ドル、海外生産天然ガス売上げは60.2％高の1.73ドルである。 1,874億円の増収には原油·天然ガスの販売数量減が407億円、円高が880億円のマイナス、販売単価の上昇が3,143億円、その他要因が17億円のプラスに作用しており、販売単価アップの責献が大きい。