航技研 キ93試作襲撃機

摘要

対ソ戦を考慮して重火砲装備の「敵機甲部隊の攻撃に任ずる」襲撃機の実験機扱いで試作されたものだが、戦争後半に他の襲撃機の計画の影響を受けて実用機としての性格が付与されるようになり、発動機の強化、防御火器の付与などの改正を行いつつ試作が進められ、最終的に胴体下に57mm砲を装備する海軍の銀河に相当する規模の機体としてまとめられた。なお、本機の装甲防御要領などは、ドイツから輸入したMe210を参考にしたと伝えられている。また試作の途上で艦船攻撃を考慮して、より大型の75mm砲の装備も検討されたという。