石油元売4社が業績を上方修正:円安による在庫評価益の発生など追い風

摘要

JXホールディングス、出光興産、昭和シェル石油、東燃ゼネラル石油の4社は自民党政権復帰からの円安の進行により在庫評価益などが発生したため、業績予想を上方修正した。JXホールディングスと出光興産は決算時期が3月なので円安の影響も大きいとみられるが、12月決算期の昭和シェル石油と東燃ゼネラル石油にも朗報をもたらしたようだ。昭和シェル石油は特別損失122億円を新たに計上しているものの、最終赤字から黒字に転換。なお、千葉製油所の一部を今年1月末にようやく再稼働に漕ぎ着け、経営の厳しいコスモ石油は1～3月の為替·原油価格動向が不透明とし、業績予想を修正していない。