曰本木材学会生物劣化研究会2022年春季研究会「吉村剛先生の生物劣化にはじまる多大なご功績を偲んで」に参加して

摘要

令和4年3月23日に日本木材学会生物劣化研究 会2022年春季研究会がZoomによりオンライン開 催された。本会は昨年5月18日に逝去された京都 大学生存圏研究所吉村剛先生の追悼研究会とし て開催され，約130名を越える方が参加された。 生前の吉村先生とご縁の深い4名の講師の先生方 から.吉村先生との思い出やお若い時代の写真を 交えながらお人柄や功績が紹介された。公演に先立って，神原広平氏（森林総合研究所) より開催の挨拶があった。吉村先生はシロアリ， ヒラタキクイムシといった木材害虫の生理.生態 をはじめとした基礎的な研究から，木材保存，木 材利用に関わる応用的な研究まで，多岐にわたる 研究に取り組まれた。リサーチマップで検索する と，その数は500件以上に上り，国内外.産官学 問わず幅広い共同研究が実施されており，吉村先 生が基礎から応用を繫ぐ架け橋だったことを再度 認識したと述べられた。