INPEX、原油売上高が激増油価上昇と販売数量増が寄与

摘要

国際石油開発（INPEX）の2004年度中間期連結決算は、売上高が前年同期比94.2％増、営業利益が138.4％増、経常利益が152.2％増、当期純利益が84.5％増の増収増益である。 同社の連結売上高2,139億3,900万円のうち、原油の売上高は1,278億9,600万円、前年同期より282.5％、944億5,800万円も増加している。 同社の売上げた原油の平均油価が1バレル当たり37.17ドル、前年同期より10.19ドル、37.8％も上昇したのに加えて、販売数量が30,910千バレルへ前年同期より200.2％、20,606千バレルも増加したからである。 販売数量増はジャパン石油開発の業績を2004年度期初から連結したこと、インペックス南西カスピ海石油の販売量が増加したことに起因する。 天然ガスの売上高は860億4,300万円、前年同期比12.1％、92億9,200万円増加した。 円高の進行とLNG販売数量の微減がマイナス要因に働いたものの、原油価格に連動してガス昭売価格も上昇したからである。 同社の事業展開はコアエリアのインドネシアやオーストラリアをはじめ、中東、カスピ海沿岸諸国、南米、アフリカなど幅広い。中間期の所在地別売上高はアジア·オセアニア（インドネシア·オーストラリア·東チモール）が1,286億3,000万円、NIS諸国（アゼルバイジャン·カザフスタン）が71億8,700万円、中東（UAE·イラン）が853億800万円、その他地域（日本）がゼロ。営業利益はアジア·オセアニア地域が590億6,600万円、NIS諸国が19億4,900万円、中東が555億1,100万円、その他地域だけが6,000万円の損失。 前年同期より売上規模も営業利益もほぼ倍増しているが、中東地域の事業が新たに加わったためである。