仁川大橋

摘要

仁川大橋は，仁川国際空港と仁川ソンド自由経済特区（IFEZ） を結び，仁川港海域を横断する全長12.3knlの海上橋梁である．建 設にあたり外資を利用しBOT方式を採用するという韓国初の試み であった．また，設計進行方式にも，橋梁プロジェクトでは初めて， Fast Track方式を採用した．企画?設計?資材購買?架設などの 事業過程から一部分を同時進行させることによってプロジェクト 期間の短縮を図った．その結果，52カ月の短期間で完成した．架 設現場の沿岸に，広大な製作ヤードを設置して，コンクリート橋 の工場製作を行い防衝工も組み立てた．そして，架設現場にタイ ムリーに大型フローティングクレーンと台船で搬送し，架設した ことも工期短縮に寄与した．プロジェクトのハイライトともいえ る斜張橋は,架設精度管理によって建設され，本橋梁建設プロジェ クトでは，最新技術を駆使することで高効率?高品質?低コスト 化を実現することができた．