RALPY2)ロボット補助下腹腔鏡下腎盂形成術（RALPY)の適応と限界

摘要

腎盂尿管移行部閉塞(UPJO)患者に対する腹腔鏡下腎盂形成術(LPP)は開腹手術に代わる低侵襲代替療法として1991年にSheslarらによつてはじめて報告された.以降多くの報告で開腹と比較して手術成功率は同等のまま，術後疼痛の軽減，それに伴う入院期間の短縮が得られ，また整容性に優れるとされている.一方で体腔内縫合結紮の難しさ，それに至るまでの長い学習曲線などからすべての患者に対する標準術式として認知されるまでに至っていない.