SSI工法? CSCシステム塩分吸着剤を活用した塩害対策工法

摘要

コンクリートの中性化が進みアルカリ性が失われると，鉄筋表面の不働態被膜が破壊されて鉄筋の腐食が始まる.そして，塩化物イオンが存在すると，虫食い状態の厳しい鉄筋腐食を誘発する.これが塩害である.これまで塩害対策として亜硝酸イオンを使った防錆処理が行われてきたが，錆の進行を遅らせることができても塩化物イオンを除去することはできず，再劣化を引き起こす要因になっていた.特に，コンクリート中に含まれる塩化物イオン量が2kg/m~3を超えると，耐久性に問題があつた.このような背景を受けて開発したのがSSI工法である.