バタフライウェブを用いた2面吊りエクストラドーズド橋の計画: 新東名高速道路中津川橋(仮称)

摘要

新東名高速道路中津川橋(仮称)(以下，本橋)は，秦野インターチェンジ(仮称)～新御殿場インターチェンジ間のトンネルに挟まれた急峻な渓谷に位置し，この渓谷には断層が確認されている.この断層では，最大で鉛直方向に3mの相対変位が生じる懸念1)があり，また広範囲に断層破碎帯が分布している.こうした地形?地質条件を考慮し，本橋では断層変位が生じた場合の落橋や修復不能な損傷を避けることを目的として，PC3径間連続エクストラドーズド橋を選定した.