大陽日酸、東大低温センターの増設落札。来期、老朽化設備に206億円プラスか？

摘要

希少ガスであるヘリウムを回収して精製し再液化するヘリウム液化システムは、システム全体の価格が3億円ほどと高額となるため、NMRや低温工学の研究等で液体ヘリウムを使用する国立大学や研究機関は文部科学省の政府調達（政府関係機関が行う物資の購入のことで入札による）によりシステムを導入する。ところが昨今は文部科学省の予算が縮小傾向で更新を希望する大学の予算の取り合いが続いていた。