棒受網と流刺網によるキビナゴ操業の比較

摘要

キビナゴは、温帯 劅釒·闻饔颏松ⅳ贰⑷毡狙匕钉扦锨~県房総半島以南に分布している。 キビナゴは、鹿児島県では刺身、乾物等に広く珍重される重要な沿岸魚である。 鹿児島県のキビナゴ漁獲量は毎年2000t前後と高い水準を維持している。 漁法としては刺網、棒受網、定置網、小型まき綱等によっているが、流刺網と棒受綱が漁獲量の90％を占める。 海区別では、甑島·北薩海域の漁獲量が鹿児島県全体の60％を占めている。 鹿児島県の沿岸漁業研究として、川村が棒受網及びキビナゴ刺網漁業について、魚の光に対する行動等の魚類の生態と漁法について報告している。ここでは、北薩地域の阿久根の棒受網漁業と甑島の流刺網漁業によるキビナゴ操業の実態調査に基づき、漁獲から陸揚げまでの作業工程および乗組員等の労働形態について述べる。 棒受網漁業と流刺網漁業について、それぞれのキビナゴ操業の漁業生産過程を分析することで実態と課題を整理することを目的とする。