新漁業生産システム構築実証化事業（沖合底びき網：かけまわし）について

摘要

海洋水産資源開発センターでは、漁獲から市場上場まで、実態に応じて、最新の漁労技術·機器を応用した省人·省力化や付加価値向上等により、対象となる資源と漁業経営の両方に見合った、より合理的な漁業生産システムを構築するための調査を実証的に実施することを目的とした新漁業生産システム構築実証化事業を平成12年度よりまき網漁業、沖合底びき網漁業、ハイプリット·トロールを対象に実施してきた。 沖合底びき網漁業を対象とした調査事業では、西部日本海海域における2そうびきを対象に、下関を基地として平成12年度より実施している。 当該調査は、省人·省力化等経費の節減あるいは労働負担の軽減及び漁獲物の付加価値向上等を加味した新たな操業形態への移行の可能性を調査し、新漁業生産システムの構築を図ることを目的としている。これを具現化するために平成13年3月より従来船（75トン）よりも小型化された第1、2やまぐち丸（60トン）を導入し、事業を実施しているところである。