ロシア極東の製造業一プーチン戦略の次の一手一

摘要

「極東に自動車生産拠点」。そんな言葉に違和感を覚える人は少なくないであろう。極東の域内総生産の4分の1は資源採掘が占め、製造業はほんの5．6％（2010年）にすぎない。一般的にビジネスマンが極東に抱くイメージは石油や石炭などの資源であり、製造業など頭の片隅にもないというのが正直なところであろう。そのロシアが今、「製造業の再生·育成」を掲げている。この方針はプーチンのプログラムとなり、ゆっくりではあるが具体化されつつある。